今回のテーマは、
正常圧水頭症(手術によって歩行障害、認知障害が改善する可能性がある病気のこと)
についてです。
●軽正常圧水頭症
<治療>
正常圧認知症には、くも膜下出血、髄膜炎などの先行疾患があり、その後1~数ヶ月後に進行性の脳室拡大とともに、歩行障害、認知障害、尿失禁などの症状を認めるようになります。
原因が明らかなものと、高齢者で明らかな原因はなく、歩行障害、認知障害、尿失禁を呈するものに分けられます。
認知障害はアルツハイマー病に似ており、歩行障害はパーキンソン病と似ており、症状だけでは鑑別は難しいと思われます。
アルツハイマー病、パーキンソン病との鑑別には、入院して髄液排除して、症状改善有無をみる方法が確実ですが、MRI検査である程度鑑別は可能です。
認知障害、歩行障害が徐々に悪化した場合は、単にパーキンソン病、アルツハイマー病と決めつけないで一度MRI検査をすることをおすすめします。